Photoroomで600時間の編集作業を削減。バリュエンスジャパンがスピードと品質を両立できた理由
Photoroom導入前
編集作業は海外のBPOチームが担当。
週末・祝日の対応ができず、納期が遅延。
言語の壁によるコミュニケーションミスが頻発。
写真品質にばらつきがあり、統一感を欠く。
管理コストが高く、品質を十分にコントロールできなかった。
Photoroom導入後の成果
画像処理時間を月800時間から200時間へ(75%削減)。
納期が短縮し、市場投入までのスピードが大幅に向上。
外注費を年間約1,200万円削減
背景・余白・影の編集を自動化し、バッチ処理で効率化。
出力される画像は、一貫した高品質ビジュアルに。

平井 嵩記氏(バリュエンスジャパン株式会社、SCM本部 プロダクト管理部 副部長 兼 フォトグラフ課 課長)
リユース事業が抱えるオペレーション課題
バリュエンスジャパンでプロダクト管理部の副部長を務める平井嵩記氏は、撮影部門の責任者として、毎月約4万点もの高級ブランドアイテムの撮影とビジュアル管理を担当しています。
それぞれのアイテムは、エルメスのバッグやヴィンテージのロレックス、希少なジュエリーなど、どれも完璧な仕上がりが求められる一点ものです。
通常の小売と違い、リユース業では同じ商品が二つとありません。そのため、すべてのアイテムを個別に撮影・編集する必要があります。高額商品を扱う顧客の期待に応えるため、写真1枚のクオリティも妥協できません。
長年、平井氏のチームはこの作業を海外に外注していましたが、結果として時間もコストもかかる悪循環に陥っていました。
外注がボトルネックに
バリュエンスジャパンでは、製品写真の複雑な編集作業を処理するために、7名の海外チーム(オペレーター6名とスーパーバイザー1名)に業務を委託していました。一見するとコスト効率の良い仕組みのように見えましたが、実際にはさまざまな面で非効率とストレスの原因となっていました。
コミュニケーションの壁
「英語でやり取りする必要があり、専門用語の微妙なニュアンスが伝わりにくかったんです。」
— 平井氏
“やや使用感あり”と“非常に良好”の違いが数千円の価格差になる高級品の世界では、言葉の行き違いは大きな損失につながります。
品質のばらつき
海外チームでは、高コントラストで明るめの画像を好む傾向があり、日本の品質基準とはズレが生じていました。
「日本と海外で写真の好みや基準が異なり、仕上がりが要求通りにならないこともありました。」
— 平井氏
納期の遅れ
海外チームの稼働は平日のみ。週末や祝日を挟むと、2〜3日間、商品掲載が止まってしまうことも。スピードが命のリユース市場では、致命的な遅れでした。
コスト増加
人件費は国内の約3分の2で抑えられていたものの、7名分の稼働コストが積み重なり、バッグカテゴリー(12,000点/24,000枚)だけで月に約800時間の処理が必要に。
「何かを変えなければと感じていました。より高品質で、よりスピーディに、そしてコストを“付け替える”のではなく実際に削減できるソリューションが必要だったんです。」
— 平井氏
解決策は「AIによる自動化」
平井氏がAI画像編集ツールを探し始めたのは、単なるコスト削減のためではなく、オペレーション全体を変革するビジュアルパートナーを見つけるためでした。
最終候補に残った2つのツールを比較検証した結果、決め手となったのはPhotoroomの影の描写品質でした。
「切り抜き精度はどちらも同程度でしたが、Photoroomの影はより自然で、商品写真に適していました。」
— 平井氏
APIの価格は他ツールよりやや高価でしたが、チームはコストより品質を優先。短い3ヶ月のトライアルを経て、正式にPhotoroomへ切り替えました。目的は、編集作業を内製化し、業務を効率化しながら、チームの負担を増やさずにコントロール性を高めることでした。
Photoroom導入後の運用体制
現在、バリュエンスジャパンでは毎月24,000枚の画像(約12,000点のバッグ)をPhotoroomで編集しています。
ワークフローの全体像
撮影: 約30〜40名のフォトグラファーが毎月4万点を撮影。
アップロード: 撮影画像をプロダクト管理システムに登録。
編集: Google Drive上のスクリプトを通じてPhotoroomでバッチ処理。
自動処理の内容
背景の統一: すべての画像をクリーンな白背景に。
マージンの調整: 一律10%の余白を自動適用。
リアルな影の生成: 高級感を引き出す自然なスタジオライティング風の影を自動レンダリング。
編集後の画像は再度システムにアップロードされ、商品ページへ反映されます。
「撮影自体の自動化は難しいですが、PhotoroomならiPhoneレベルの撮影でも十分な品質に仕上げられます。」
— 平井氏


導入の成果と効果


編集時間を75%削減(800→200時間/月)
年間約1,200万円の外注コスト削減
週末・休日のボトルネックを解消し、毎日編集可能に
リードタイム短縮で新商品の掲載スピード向上
社内で品質管理が可能になり、仕上がり基準が向上
「外注管理や調整の手間も減り、今ではチーム全体が本来の業務に集中できています。」
— 平井氏

今後の展望
Photoroomの利用枠にまだ余裕があるため、今後はジュエリーやアクセサリーなど細部が重要なカテゴリーへの展開を計画中。さらに、編集済み画像をSNSや広告用に再活用する取り組みも進めています。「撮影から編集までを一つのツールで完結できるのは本当に便利です。
コストを抑えつつ品質を高められるPhotoroomは、ECで一定量の商品を扱い、高品質なビジュアルを求める企業に最適なソリューションだと思います。」
— 平井氏








