ECサイト向け商品写真のレタッチ完全攻略ガイド
成功しているECブランドの共通点は、「売れる商品画像」を使用しているということ。商品を購入するかしないか、というECサイト利用者の判断を大きく左右するのは商品の第一印象。「売れる商品画像」を使用することは非常に重要なのです。
しかし、どんな用途や場面でも利用できる写真を一発で撮影するのは至難の業。ほとんどの場合、写真を加工しなければなりません。そこで活躍するのが「フォトレタッチ」です。
ここでは、ECサイトの売上向上につながる商品写真のレタッチテクニックを紹介します。
フォトレタッチとは?
フォトレタッチとは、デジタル画像を編集・加工して、画質を改善・調整する作業です。
基本的なレタッチ作業には、
サイズ変更
色調補正
トリミング
形状調整
不要物の除去
などが含まれます。従来のレタッチ作業は、デスクトップアプリを使って手作業で行われていたため、作業者には高度な学習能力と専門知識が求められました。しかし現在では、PhotoroomのようなAIレタッチアプリが多数あり、フォトレタッチが誰でも簡単に行えるようになりました。
ECにおけるレタッチの重要性
冒頭でも述べましたが、商品画像はECサイトの売上を大きく左右します。実際、ECサイト利用者の9割が、商品の写真を、商品を購入するかどうかの判断基準にしているのです。
しかし、商品画像が重要なのは確かなのですが、画像の作成、編集、他用途への再利用には、通常膨大な時間とコストがかかります。
そこでフォトレタッチの出番です。ECサイト用の商品写真をブランドイメージに合わせて調整・改善することで、商品価値を高めるだけでなく、サイト利用者が実際の商品をイメージしやすくなります。また、商品の外観が正確に伝わる画像を使用することで、返品やクレーム件数を最小限に抑えることもできます。
既存の写真を改善・調整するレタッチ作業は、時間と労力を節約しながら売上向上も図れます。ECサイト経営者にはぜひ検討してもらいたいテクニックです。
商品写真をレタッチする前に知っておくべき5つのこと
レタッチツールを紹介する前に、レタッチのポイントをつかんでおきましょう。
ここでは、フォトレタッチのコツを5つ紹介します。
高画質の画像を使用すること。レタッチは、元の写真の解像度や明度が高ければ高いほど効果的です。逆に、解像度が低い写真やぼやけている写真、画素が粗い写真は修正が難しく、レタッチの前に写真を撮り直さなければない場合があります。
明度や露出も重要な要素です。画像が暗すぎたり、露出オーバーだったりすると、レタッチによる改善には限界があります。レタッチ作業がスムーズに行えるよう、写真撮影には自然光を活用したり、撮影料ライトを使用したりしましょう。
背景はシンプルに。背景が入り組み過ぎていると、不要物の除去などのクリーンアップ作業が難しくなります。レタッチ作業を素早く効果的に行うには、撮影の背景は無地がいいでしょう。
不要物除去への配慮。色や明暗が均一なエリアにある不要物は除去が簡単です。逆に、画像がごちゃごちゃしていたり影にムラがあったりすると、レタッチ作業が複雑になり、仕上がりに影響しかねません。
「完璧」を目指す必要はありません。Photoroomのようなツールを使えば、ごちゃついた背景の除去や焦点の調整など、一般的な問題を処理することができ、そのままでは使えないような写真でも、商品画像として使用できるようになります。
商品写真をレタッチできるツールは、基本的なものから非常に高度なものまでたくさんあります。ここからは、Photoroomの機能の中から、ECサイト用の商品写真を数秒でレタッチできるものを紹介していきます。
Photoroomを使って写真をレタッチする方法
PhotoroomのAIレタッチツールを使用すると、不要物や不要な人物、透かしなどを素早く簡単に取り除くことができます。
その方法を今から説明していきます。
1. Photoroomに画像をアップロードする
まず、モバイルデバイスでPhotoroomアプリを開くか、パソコンを使用する場合はWebバージョンにアクセスします。
「+写真を選択して始める」をタップしてデバイスから画像をアップロードするか、モバイルデバイスのカメラを使って新しい写真を撮ります。
メインメニューの「消しゴム」をタップしてAIレタッチツールに直接アクセスすることもできます。
2. レタッチツールの選択
画像をアップロードしたら、「消しゴム」ツールに移動します。
ブラシのサイズを変更できるスライダーを使ってブラシ幅を調整します。
大きいオブジェクトを除去する場合はブラシ幅を大きくします。逆に、ブラシ幅を小さくすると細かい編集がしやすくなります。
3. 不要物の選択
ブラシを選択した状態で画面に指を置き、取り除きたいオブジェクトを塗りつぶします。塗りつぶされた部分がハイライト表示され、消去される部分を正確に示します。
消し忘れがあっても、この作業を繰り返せば画像を思い通りにレタッチできます。
4. AIにおまかせ
ブラシツールで不要物を塗りつぶしたら、画面から指を離してください。PhotoroomのAIが塗りつぶされた部分を自動的に削除し、不要物があった場所に違和感が残らないよう背景を生成します。
一度の作業で不要物が消しきれない場合は、完全に消去されるまで同じ作業を繰り返してください。
5. 最後の仕上げと補正
レタッチ終了後、他のツールを使用して画質をさらに向上させましょう。
影作成ツールを使って製品に影をつければ画像に奥行きが出ます。
背景リムーバーや「瞬間背景編集」オプションを使用すれば、背景の置き換えや補正が可能です。AI背景生成ツールを使って新しい背景を一から作成することもできます。
画像リサイザー を使えば、ECサイトの要件に合わせて画像のサイズを変更できます。
フィルター加工や明るさ調整で、彩度や明暗差を補正しましょう。
要件が異なるプラットフォームで同じ画像を使用するには、AI画像拡大ツールがおすすめです。元の写真で切れてしまっているオブジェクトもAIが復元・生成します。
商品が映える背景を知りたい方は、商品画像の背景に関する記事を参考にしてください。
6. 保存・共有
編集が完了したら、「共有 」アイコンをタップして画像をエクスポートします。
エクスポートした画像は、デバイスに保存するか、ウェブサイトやSNSなどで共有できます。
完成度の高い画像編集を目指すには
適切なAIフォトレタッチツールを選ぶことは重要ですが、それで終わりではありません。効果的な編集を行い、完成度の高い画像を作成するには、レタッチ作業のポイントをおさえておくことが大切です。
ここではそのうちの5つを紹介します。
商品ラインナップ全体を通して統一感のある画像の使用を心がけましょう。画像の明るさや商品のアングル、背景のスタイルなど、商品写真に統一感があるECサイトは人目を引き、ブランドを覚えやすくなります。
レタッチは、質感や色などの商品の特徴を際立たせるために使いましょう。輪郭をくっきりさせたり明暗や色の差を大きくしたりするなどの微調整を行うことで、商品の特徴に目が行くようになります。
レタッチのしすぎには気を付けましょう。細部まで完璧に仕上げたいと思うかもしれませんが、画像を加工しすぎると見た目が実物と大きく異なってしまう可能性があります。
編集した画像をパソコンやモバイル画面など、さまざまなデバイスで表示してみましょう。どのデバイスでも発色が良く見やすいことを確認します。
ECサイトでは使用できる画像のサイズや解像度、背景などが決められています。出品プロセスをスムーズに行えるよう、ガイドラインに沿った画像を用意しましょう。
適切なテクニックを用いてレタッチ作業を行えば、ECサイトで利用者の関心を引く画像を作成でき、売上拡大にもつながります。
今すぐ活用できるPhotoroomのフォトレタッチ
ECサイト用の商品写真の編集は難しく時間がかかる作業というイメージがあるかもしれませんが、Photoroomを使用すればレタッチに必要な時間や労力を大幅に節約できます。もう編集作業に莫大な時間を費やす必要はありません。そして、古い画像や画質の悪い商品写真に頼る必要もありません。
Photoroomのツールを活用して、この記事で紹介したメリットを実感してください。モバイル版はApp Store・Google Playストアでダウンロードでき、Web版はPhotoroomのウェブサイトからアクセスできます。アカウント設定は簡単です。レタッチ作業で節約した時間を他のタスクに有効活用しましょう。
翻訳/太田晶子

