Photoroom ヒント集

ぼやけた写真・画像の修正方法

視力に問題がある人が眼鏡をかけると、周囲の人や物の色が鮮やかになり、細部がはっきり見えるようになるなど、目に映る世界が劇的に変わります。これは、ぼやけた写真を修正したときの効果によく似ています。思い出の写真でも商品画像でも、画質の鮮明さは見る人に与える印象に大きく影響します。

写真がぼやけてしまう理由を説明し、AIを使って画像を鮮明化させる方法や、Photoroomのようなお役立ちツールを使って簡単にピンボケやブレを補正する方法を紹介します。

目次 

写真がぼやける原因

写真のピンボケやブレには様々な原因があります。原因を知ることで補正しやすくなり、さらには最初からピントが合った鮮明な写真を撮ることができるようになります。

ここでは、よくあるピンボケ・ブレの原因を5つ紹介します。 

1. 手ブレ・被写体ブレ

撮影中のカメラや被写体の動きは、わずかなものでもゴーストや二重映りの原因になってしまいます。このような現象は、暗い場所や動きの速い被写体を撮影するときによく起こります。

2. ISO感度の数値が高い

暗い場所で撮影するときにISO設定の数値が高いと粒子が粗くなり、画質が落ちてしまいます。写真は明るくなりますが、ノイズ(ざらつき)が多いと解像度が低下し、ぼやけててしまうのです。

Grainy texture over a street scene with an ornate building and a tuk-tuk, highlighting the effects of high ISO and exemplifying challenges of how to make photos not blurry.

3. 被写界深度が浅い

カメラの絞りを開ける(=F値を小さくする)と、ピントが合う範囲が狭くなり、画像の一部だけがシャープになり、残りの部分はぼやけてしまいます。ポートレート写真の背景をぼかすときなどには効果的ですが、重要なディテールにピントが合わなければ意味がありません。

Foreground of wildflowers in soft focus with a sharp image of a majestic red deer roaring, surrounded by hinds in a natural habitat, demonstrating shallow depth of field and emphasizing the need for techniques on how to make photos not blurry.

4. ピントのズレ

被写体にうまくピントが合わない場合は、オートフォーカスのピントが外れているか、マニュアルフォーカスで行った調節が正しくない可能性があります。

ピントのズレは、ポートレートやアクションショットでカメラが被写体ではなく背景をフォーカスしてしまう場合によく見られます。

5. レンズの質

レンズによっては、焦点距離が長すぎたりF値を下げ過ぎたりすると、写真が部分的にぼやけてしまうことがあります。また、レンズにホコリや汚れが付着していると画質が粗くなる場合があります。

ECサイトで使う商品画像の補正が重要な理由

ECサイトで使う商品画像がぼやけていると、見栄えが悪いだけでなく、売上に影響しかねません。ECサイトでは消費者が商品を購入する前に手に取ったり試着したりできないため、商品の写真が重要な購入判断材料になります。

実際、ECサイト利用者の9割が商品画像を頼りに購入意思決定を行っているということが、最近の調査でわかっています。高画質・高解像度の商品画像には以下のような効果があるからです。

  • 知覚価値を高める。鮮明な画像は品質の良さを示します。反対に、ぼやけた画像は商品を安っぽく見せてしまいます。

  • 信頼感を与える。高画質の商品画像は信頼性を高めます。ECサイトでぼやけた写真が使われていれば、消費者は商品やサービスの質に不信感を抱いてしまうでしょう。

  • 実際の商品をイメージしやすくなる。細部がはっきり写っていれば、購入したい商品なのか判断しやすくなります。

「低画質の写真=売上機会損失」と考えましょう。PhotoroomのようなAIを搭載したツールを使えば、写真を撮り直したり、グラフィックデザイナーを雇ったりする必要はありません。商品画像のブレやピンボケを素早く補正し、ECサイトで使える状態にすることができます。

Photoroomでぼやけた画像を補正する方法

PhotoroomのAI編集ツールを使えば、画像の解像度や質をすばやく向上させることが可能です。ここでは、ピンボケやブレの修正方法を紹介します。 

1. AI調整で画像をシャープに 

まず、PhotoroomのAI画像補正ツールを使って画像の細かい部分を補正しましょう。

例えば、 

  • 輪郭やエッジの強調。ただし、やり過ぎには注意しましょう。

  • コントラスト、明るさ、明瞭度を調整し、画像が不自然にならないよう気をつけながら質感を際立たせます。

AI補正ツールを使うには、まずPhotoroomアプリをモバイルデバイスかパソコンで開き、画像をアップロードします。「調整」を選択し、画像のシャープネスを強くします。また、自然ではっきりとした画像になるように、コントラストや明るさ、明瞭度も調整します。

ここでPhotoroomを使った画像の調整例を紹介します。この例では、明るさ+18、コントラスト+8、彩度+4、ハイライト+5、シャープネス+17、ブレンド+9で調整しています。ノイズが入ることなく、輪郭や色がはっきりしたのがわかります。

2. 低画質写真の解像度向上

写真がぼやけていて解像度が低い場合は、PhotoroomのAI画質向上ツールで修正できます。このツールはProユーザー専用で、現在iOS版でのみ利用可能です。

ツールを使用するには、iOSデバイスでPhotoroomを開き、画像アップロード後、「AI画質向上」を選択します。  

その後、画像の編集方法を次のうちから選択します。

  • 色や輪郭などを強調し、画質を向上

  • 画像を見やすくするために、見切れなどにより欠損した部分を追加

  • 画像を基にした高解像度バージョンの作成。​​

編集した画像を保存する前に、「ビフォー/アフター」スライダーを使って元の画像と編集後の画像を比較できます。

3. 背景・不要物の消去

写真がぼやけていて、しかも被写体がどれなのかわからなくなるような背景やオブジェクトが含まれている場合は、背景や不要物は取り除いてしまいましょう。

Photoroomでは2種類の方法で不要物を消去できます。

1つ目は、AI背景削除ツールを使う方法です。Photoroomに画像をアップロードするだけでアプリが自動的に背景を消去するので、新しい背景か単色の背景に置き換えます。

アプリの背景テンプレートや単色の背景を使用するのもいいですが、AI背景生成機能を使えば、入力したテキストや元の画像に含まれるオブジェクトの分析に基づいて、新しい背景を一から生成することもできます。 

2つ目の方法は 消しゴムツールの使用です。不要物を取り除くだけならこのオプションがおすすめです。画像から消去する部分を塗りつぶせば、Photoroom搭載のAIが不要物を消去し、不要物があった場所に違和感が残らないよう背景を生成します。 

鮮明な写真を撮るコツ 

ぼやけた画像を補正するツールはたくさんありますが、最善策は最初からピンボケや手ブレ・被写体ブレのない写真を撮ることでしょう。

これから紹介する5つのポイントを参考にしてください。

  • 画質を優先する。撮影を始める前に高画質の写真が撮れるよう準備を整えましょう。質の高いレンズを使い、カメラの設定を調整します。被写体は一番鮮明に写る場所に置きましょう。

  • マニュアルフォーカスをマスターする。オートフォーカスに頼りすぎないようにしましょう。特に暗い場所ではピントが合いにくくなります。マニュアルフォーカスに切り替えることで、どこにピントを合わせるかを正確にコントロールできるようになります。

  • フォーカスアシストの使用。カメラの多くは、輪郭やエッジをリアルタイムで強調するため、暗い場所での撮影や、動きの速い被写体を撮るときにピントを合わせやすくなります。

  • 撮影を安定させる。三脚や手ブレ補正機能でブレを防ぎ、被写体が動いている場合はシャッターの設定速度を上げます。

  • 撮影環境の考慮。霧がかかっている場所や湿度が高い場所、暗い場所では写真の画質が落ちる場合があります。被写体が鮮明に写るよう、撮影環境に合わせてカメラの設定を調整しましょう。

撮影テクニックを磨き、適切なツールを用いることで、ブレのない見やすい写真を撮影できるようになります。

知っておいて損なし!ぼやけた画像の編集方法 

上記のテクニックを駆使しても、ピントを上手に合わせられなかったり被写体がブレてしまったりするかもしれません。そんなときは、すでに紹介したPhotoroomのツールに加え、これから説明するぼやけた画像を編集するコツも参考にしてください。 

  • モノクロ加工を施せば、カラー写真よりもぼやけが目立たなくなり、質感やコントラストが際立ちます。

  • フィルターなどでグレイン効果を加えれば、画像に独特な質感を与え、多少のぼやけなら気にならなくなるでしょう。

  • 似たようなショットが複数ある場合は、合成処理でぼやけていない部分を組み合わせ、全体の解像度が高い画像を作成します。

  • 背景やエッジをわざとぼかすことで、被写体をよりシャープに見せることができます。

極度にぼやけた画像を補正できるテクニックではありませんが、少しピンボケやブレが気になる写真の画質向上には役立つはずです。

商品写真の画質アップでECサイトでの売上拡大を目指す

鮮明な写真が過去の出来事を鮮明に思い出させてくれるように、鮮明な商品画像も消費者の興味を引き、記憶に残りやすくなります。ピンボケやブレを防ぐテクニックを駆使し、万が一画像がぼやけてしまっても、PhotoroomのAIツールを使って素早く補正しましょう。

PhotoroomのWeb版やモバイル版(iOSAndroid)で、AI画像補正の効果を実感してください。

よくある質問 

1. 画像がぼやけてしまう理由は? 

手ブレや被写体ブレ、ピントのズレ、ISO感度の数値が高い場合に発生するノイズ、撮影時の低解像度設定などが原因で画像がぼやけてしまうことがあります。

2. 画質を損なわずにぼやけた写真を補正する方法は?

PhotoroomのAI画質向上機能やシャープネス調整などのAIツールを使えば、ノイズを発生させずに解像度を上げることができます。

3. 鮮明な写真を撮るコツは?

三脚やマニュアルフォーカスの使用、シャッタースピードを上げるなどでピンボケやブレを防止すれば、撮影後の補正が必要なくなります。

4. スマホでぼやけた写真を補正できますか?

Photoroomのモバイル版のようなアプリを使用すれば、AI輪郭強調やAI画質向上機能などで素早く画像を補正できます。

5. ECサイトの商品画像がぼやけてしまう理由は?

圧縮、低解像度、光量不足などがぼやけの原因となることがあります。画像をECサイトで使用する場合は、詳細がはっきり写るよう高解像度でエクスポートしてください。

翻訳/太田晶子

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